グッピー’s blog

書きたいことを思うままに記録するブログです!

何者

どうもグッピーです。今回は2013年直木賞受賞作品の「何者」について感想を書いていきたいと思います。

 

f:id:Resuta1:20200121184324j:plain

 

ストーリー

御山大学に通う主人公は就活の時期を迎えた。だが、なかなか内定がもらえず主人公は苦労する。そんなときちょっとしたきっかけで、同じ境遇の就活仲間と衝突する。複雑な人間関係を経て、主人公は臆さず本来の姿を見せることができるようになる。

 

鮮やかな心情描写

この作品は、Twitterを中心に物語が展開しています。

要所には必ずと言っていいほど、Twitterの表記があり現代に生きる若者たちの姿、つまり就職氷河期である現実の物語であるということを痛感させられます。

そしてTwitterの表記がある場面の多くでは、主人公の内定獲得に苦しむ負の感情であったり、周りの人間の成功をねたむ感情であったりと主人公の心情描写が鮮やかに表現されており、この作品の魅力の一つと捉えることができるでしょう。

 

書評

この作品の魅力は、主人公の立場で感情移入し、安全な場所で傍観していた読者がいきなり当事者になり代わるところにあると思います。

読めば読むほど引き込まれるこの物語は作者の見事な構成で描かれており、自分が将来作家になるのであればこのような魅力的な本を書きたいものです。

素晴らしい作品ですので、まだ読んだことのない方はぜひ一度読んでみてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

よければスターと読者登録をよろしくお願いします!